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結論:電気・ガスの手続きは「引っ越し前」から準備しておく
新生活の準備というと家具や家電、Wi-Fiに目が向きがちですが、電気・ガスの契約手続きを後回しにすると、入居初日に電気がつかない・お湯が出ないというトラブルにつながります。また電力・ガスは自由化されているため、旧居でそのまま使っていた会社を惰性で使い続けるより、切り替えを検討したほうが料金を抑えられる場合もあります。この記事では、一人暮らしの引っ越しにおける電気・ガスの契約手続きの流れと、契約先を選ぶときのポイントを解説します。

この記事でわかること
- 引っ越し時に電気・ガスの手続きが必要な理由
- 手続きの基本的な流れとスケジュール
- 電力会社・ガス会社はどう選ぶ?「自由化」で選択肢が広がっている
- エネチェンジ(ENECHANGE)とは
- 一人暮らしの電気・ガス契約の選び方
料金・プラン内容は各社の公式サイトで確認した情報をもとにまとめています(最終確認:2026年9月)。

引っ越しの準備で家具とWi-Fiは調べたんですけど、電気とガスってどのタイミングで何をすればいいのか、実はよくわかっていなくて…。

電気・ガスは「今の家の停止手続き」と「新しい家の開始手続き」の2つが必要です。特にガスは開栓のときに立会いが必要になることが多いので、早めに動いておくと安心ですよ。順番に見ていきましょう。
引っ越し時に電気・ガスの手続きが必要な理由
電気やガスは、契約している会社に連絡しない限り自動的には切り替わりません。今の家の使用停止手続きを忘れると、退去後も基本料金が発生し続けたり、逆に新居の使用開始手続きを忘れると、入居日に電気がつかない・お湯が使えないといった事態になります。特にガスは、安全確認のためガス会社の担当者による開栓の立会いが必要なケースが多く、電気よりも早めの予約が必要です。
手続きの基本的な流れとスケジュール
一般的な目安として、以下のようなスケジュールで準備を進めると余裕を持って手続きできます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 引っ越しの2週間〜1ヶ月前 | 新居で使う電力会社・ガス会社を検討し、契約先を決める |
| 引っ越しの1週間前まで | 現在の電力会社・ガス会社に使用停止(退去)の連絡をする |
| 引っ越しの1週間前まで | 新居の電力会社に使用開始の連絡をする(電気は立会い不要な場合が多い) |
| 引っ越しの1〜2週間前まで | 新居のガス会社に開栓の予約をする(立会いが必要なため早めが安心) |
| 入居当日 | ガスの開栓に立ち会う(電気はブレーカーを上げれば使えることが多い) |
特に3〜4月の引っ越しシーズンは、ガスの開栓予約が埋まりやすくなります。希望日に立会いができないと入居初日にお湯が使えないこともあるため、契約先が決まったら早めに予約を取っておきましょう。
電力会社・ガス会社はどう選ぶ?「自由化」で選択肢が広がっている
2016年の電力小売全面自由化、2017年のガス小売全面自由化により、地域の大手電力会社・ガス会社だけでなく、さまざまな新電力・新ガス会社の中から契約先を選べるようになりました。新居の契約時に何も考えずに地域の大手会社とそのまま契約することもできますが、一人暮らしの電気・ガス使用量に合ったプランや、セット割・ポイント還元のあるプランを選ぶことで、料金を抑えられる可能性があります。
ただし、会社数が非常に多く、料金プランの比較項目(基本料金・従量単価・セット割・解約条件など)も複雑なため、自分で1社ずつ調べて比較するのは手間がかかります。そこで役立つのが、複数の電力・ガス会社をまとめて比較できるサービスです。
| 比較のポイント | チェック内容 |
|---|---|
| 基本料金・従量単価 | 契約アンペア(電気)や使用量に応じた単価がどれくらいか |
| セット割引 | 電気とガスを同じ会社にまとめることで割引があるか |
| ポイント還元 | 普段使っているポイントサービスと連携できるか |
| 解約条件・違約金 | 短期解約時に違約金が発生するプランでないか |
| 引っ越し先での対応エリア | 新居の地域でそのプランが利用できるか |
エネチェンジ(ENECHANGE)とは
エネチェンジは、郵便番号や現在の使用量などの簡単な情報を入力するだけで、地域で契約できる複数の電力会社・ガス会社の料金プランを比較できるサービスです。上場企業のENECHANGE株式会社が運営しており、電力・ガスの比較サービスとしては国内でも広く利用されています。一人暮らしのように使用量がそれほど多くない世帯でも、条件に合ったプランを絞り込みやすいのが特徴です。
- メリット:複数社の料金プランを一度に比較できるため、1社ずつ調べる手間が省ける
- メリット:利用は無料で、比較した上で申し込むかどうかを判断できる
- メリット:引っ越しのタイミングでの切り替え(新規契約)にも対応している
- デメリット:掲載されている会社が新居のエリアに対応していない場合もあるため、事前に対応エリアの確認が必要
新居の郵便番号を入力するだけで比較を始められるので、引っ越し先が決まったタイミングで一度チェックしてみるとよいでしょう。

会社を切り替えるのって、なんだか手続きが面倒そうなイメージがあって腰が重いんですよね…。引っ越しのバタバタの中でやる余裕があるか心配です。

実は引っ越しのタイミングは、もともと「新規で契約先を決める」必要があるので、切り替えの手間が一番少ないんです。今使っている会社をそのまま新居でも使うか、別の会社に切り替えるかを選ぶだけなので、わざわざ解約の手続きを別に増やすわけではありませんよ。
スマホがソフトバンクなら「おうちでんき」のセット割も比較対象になる
電力会社は料金単価だけでなく、スマホとのセット割で選ぶ方法もあります。ソフトバンクの「おうちでんき」がその一つです。
ただし、一人暮らしで契約する前に確認しておくべき条件が2つあります。
① 対応エリアが限られている
公式サイトでは、対象が北海道・東京・中部・中国・四国・沖縄電力エリアと案内されています。東北電力エリア・北陸電力エリア・九州電力エリアは提供エリア外で、関西電力エリアも一部対象外のエリアがあると記載されています。
住む地域によってはそもそも申し込めないため、料金を比べる前にここを確認してください。
② 割引額と解約金の関係
「おうち割 でんきセット(M)」の割引額は、公式サイトによると1回線あたり2年間は月110円、3年目以降は月55円です(契約の携帯電話・タブレット・固定電話サービス10回線まで適用)。
一方、標準プランは1年契約の自動更新で、公式サイトでは24ヶ月目までに解約すると契約解除料5,000円と解約事務手数料550円がかかると案内されています。
| 利用期間 | 割引の累計(1回線) | 途中解約の費用 | 差し引き |
|---|---|---|---|
| 12ヶ月で解約 | 1,320円 | 5,550円 | -4,230円 |
| 18ヶ月で解約 | 1,980円 | 5,550円 | -3,570円 |
| 24ヶ月使い切る | 2,640円 | 0円 | +2,640円 |
※公式サイト記載の割引額・解約金をもとに当サイトで計算した金額です。電気料金そのものの差額は含みません。
つまり1回線だけで2年以内に引っ越すなら、セット割のぶんより解約金のほうが大きくなります。転勤や進学で短期間しか住まない予定なら、セット割を理由に選ぶ意味は薄いということです。
逆に、家族もソフトバンク回線を使っていて10回線まで割引が乗る場合や、2年以上同じ部屋に住む前提がある場合は、検討する価値があります。3回線なら月330円、2年で7,920円の割引になります。
出典:ソフトバンクでんき公式/おうち割 でんきセット(M)公式(2026年10月時点)
プロパンガス(LPガス)の物件は、契約前に料金を聞ける
引っ越し先が都市ガスではなくプロパンガス(LPガス)の物件のことがあります。資源エネルギー庁の説明によると、LPガスは自由料金で、事業者が料金を決められます。都市ガスと同じ感覚で考えていると、入居後に請求額を見て驚くことがあります。
制度が変わって、入居前に料金を確認できるようになった
賃貸集合住宅では、LPガス事業者から住宅オーナーへの「無償貸与」が行われ、その金額が入居者のLPガス料金に上乗せされるという商慣行が問題とされてきました。これを受けて制度が改正され、次の点が変わっています。
- 正常な商慣行を越えた利益供与を禁止
- LPガス事業者の切り替えを制限するような条件付き契約の締結を禁止
- 「基本料金」「従量料金」「設備料金」からなる三部料金制を徹底し、設備にかかる費用を外に出して表示する
- 入居希望者に対し、賃貸契約締結前にLPガス料金などの情報を提示する
出典:資源エネルギー庁「LPガスの契約を透明化!私たちにも影響する、法制度改正の中身とは?」(2026年9月確認)。
つまり部屋を決める前にガス料金を聞いてよいということです。内見のときに「ガスの基本料金と従量料金はいくらですか」と確認してください。答えが曖昧な物件は、そこも判断材料になります。
自分でガス会社を契約している場合は見直せる
戸建てなど、自分でLPガス会社と契約している場合は、会社を切り替えて料金を下げられる可能性があります。enepi(エネピ)は、検針票の使用量や請求金額、または郵便番号・使用月・世帯人数・月額料金を入力すると料金プランの提案を受けられるサービスで、公式サイトには見積もりから切り替えまで無料でサポートと記載されています。
公式サイト:enepi(エネピ)(https://enepi.jp/)
なお賃貸の集合住宅では、ガス会社を物件側が決めていることがほとんどです。入居者の判断だけでは切り替えられないため、契約前の確認が現実的な対策になります。
一人暮らしの電気・ガス契約の選び方
一人暮らしの電気・ガス契約で意識しておきたいポイントは次のとおりです。
- 使用量に合ったプランか:一人暮らしは世帯人数が多い家庭に比べて使用量が少ない傾向があるため、基本料金が低いプランや、少量利用向けの料金設計になっているかを確認する
- 電気とガスのセット割の有無:同じ会社でまとめると割引になる場合があるので、個別契約と比較してみる
- 解約条件:一人暮らしは転勤や転職で再び引っ越す可能性もあるため、短期解約の違約金の有無を確認しておく
- 手続きの締め切り:特にガスの開栓予約は繁忙期に埋まりやすいため、契約先を決めたらすぐに予約する

なるほど、引っ越しはどうせ新規契約が必要だから、そのタイミングで比較するのが一番効率的なんですね。新生活の準備リストに「電気・ガスの契約」もちゃんと入れておきます。

そうですね。家具やWi-Fiと同じで、電気・ガスも「後回しにすると入居初日に困る」項目のひとつです。新生活準備チェックリストと合わせて、引っ越しが決まったら早めにチェックしておきましょう。
電気・ガスと同じタイミングで、ネット回線も決めておく
電気とガスの手続きと同時に決めておきたいのがネット回線です。光回線は開通工事の予約が必要で、申し込んでから実際に使えるようになるまで日数がかかります。引っ越し直後から在宅勤務や動画視聴をする予定なら、電気・ガスと一緒に逆算しておかないと、入居してから数週間スマホのテザリングでしのぐことになります。
工事の日程が間に合わない場合や、そもそも大家の許可が下りず工事ができない物件の場合は、コンセントに挿すだけで使えるホームルーター(置くだけWi-Fi)という選択肢があります。契約期間の縛りがあるものと縛りがないもので総額の考え方が変わるので、置くだけWi-Fiは一人暮らしで使える?工事不要で整理しています。
よくある質問
電気・ガスの手続きはいつまでにすればいいですか?
現在の契約の停止手続き、新居での開始手続きともに、引っ越しの1週間前までに済ませておくのが目安です。特にガスの開栓立会いは繁忙期に予約が埋まりやすいため、1〜2週間前までの予約をおすすめします。
電気の開通にも立会いは必要ですか?
電気はスマートメーターが導入されている住宅も多く、多くの場合は入居後にブレーカーを上げるだけで使用開始できます。ただし物件によって異なるため、契約時に確認しておくと安心です。
電力会社・ガス会社を切り替えると本当にお得になりますか?
使用量やお住まいの地域、契約するプランによって差があるため、必ずしも全員がお得になるとは限りません。ただし比較サービスを使えば無料でプランを見比べられるため、切り替えるかどうかは比較した上で判断するのがおすすめです。
今の会社をそのまま新居でも使うことはできますか?
会社によっては、引っ越し先が対応エリア内であれば同じ会社と契約を継続できる場合があります。ただし住所変更の手続きは別途必要になるため、契約中の会社に確認しましょう。
オール電化の物件の場合も手続きは同じですか?
オール電化の場合はガスの契約が不要になる一方、電気の契約容量や料金プランがオール電化向けの特別なものになっていることが多いです。物件がオール電化かどうかは契約前に確認しておきましょう。
まとめ
一人暮らしの引っ越しでは、電気・ガスの手続きを「今の家の停止」と「新しい家の開始」の2セットで、引っ越しの1週間〜2週間前までに済ませておくのが基本です。特にガスは開栓の立会いが必要になることが多いため、早めの予約を心がけましょう。また、電力・ガスは自由化されているため、このタイミングで契約先を見直すことで料金を抑えられる可能性もあります。
複数の電力会社・ガス会社を比較したい方は、エネチェンジのような比較サービスを使うと効率的に検討できます。
この記事を書いた人
れんな(レンタル暮らしナビ)
一人暮らしや引っ越し、新生活の準備で「買うか借りるか」に悩んだ経験をきっかけに、家具・家電レンタルやWi-Fi、引っ越しまわりのサービスを比較して発信しています。契約前に確認しておきたいポイントを中心に、公式サイトの一次情報とあわせてわかりやすくまとめることを心がけています。本記事の情報は執筆時点のものです。最新の料金・条件は必ず公式サイトでご確認ください。
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