ウォーターサーバーの水の種類|天然水・RO水・浄水の違い

close up of water pouring into glass 水まわり・暮らしの定額
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この記事でわかること

  • 天然水・RO水・浄水型の3種類の違いと、料金の仕組みが変わること
  • 硬度の見方(東京都水道局のおいしさの目標値は10〜100mg/L)
  • 公式サイトで硬度の数値を公開している会社と、していない会社
  • 赤ちゃんの粉ミルクに使う場合の条件(厚生労働省の記載)
  • 3種類のどれを選ぶかの判断軸

水質・料金・条件は各社の公式サイトおよび公的機関の資料で確認した内容です(最終確認:2026年10月)。契約前には必ず最新情報をご確認ください。

ウォーターサーバーの水は、大きく天然水・RO水・浄水型の3種類に分かれます。同じ「ウォーターサーバー」という名前で売られていますが、水の出どころも料金の仕組みもまったく違います。

ここを押さえないまま比較すると、「月3,300円の浄水型」と「月3,300円の天然水」を同じものとして並べてしまいます。前者は定額で水が使い放題、後者は水代が別にかかるケースがあるため、実際の負担はまるで違います。

この記事では3種類の違いを公式サイトの記載で整理し、どれを選べばいいかの判断軸をまとめました。

天然水・RO水・浄水型の違い

項目 天然水 RO水 浄水型
水の出どころ 特定の採水地の地下水 原水をRO膜でろ過 自宅の水道水
処理 ろ過・除菌(非加熱処理の会社もある) 逆浸透膜で不純物を除去 サーバー内蔵フィルターでろ過
ミネラル 採水地由来のミネラルを含む 一度除去し、会社によって再添加 水道水由来
水の届き方 ボトルを定期配送 ボトルを定期配送 配送なし(自分で入れる/水道直結)
料金の仕組み 水代が中心(注文ノルマがある会社も) 水代が中心 定額・使い放題
代表的なサービス オーケンウォーター/プレミアムウォーター/フレシャス クリクラ/アクアクララ エブリィフレシャス/ハミングウォーター/クリクラfeelfree/ウォータースタンド/楽水

いちばん大きな違いは料金の仕組みです。天然水とRO水はボトルを買い続ける前提なので、飲む量が増えれば支払いも増えます。浄水型は水道水を使うので、どれだけ飲んでも月額は変わりません。

逆に言えば、飲む量が少ない人は天然水・RO水だと水が余ります。余って配送を止めると休止手数料がかかる会社があり、これが「やめたい」と言われる理由のひとつになっています(詳しくはウォーターサーバーはやめたほうがいい?5つの理由)。

硬度の見方|おいしさの目標値は10〜100mg/L

水の硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム換算で示した数値です。数値が高いほど硬水、低いほど軟水になります。

東京都水道局の資料では、水道水の水質基準として法令により300mg/L以下と定められており、さらにおいしさの面からの目標値は10〜100mg/Lと設定されていると記載されています(東京都水道局)。

この目標値を基準に、公式サイトで硬度を公開している会社の数値を見てみます。

水 硬度 種類
オーケンウォーター 京都丹波の銘水 31mg/L 天然水
オーケンウォーター 大分天領の銘水 36mg/L 天然水
オーケンウォーター 富士山の銘水 50mg/L 天然水

出典:オーケンウォーター公式(2026年10月時点)

3つともおいしさの目標値10〜100mg/Lの範囲に収まっています。日本の天然水はおおむね軟水なので、硬度で選び分けるというより「目標値の範囲に入っているか」を確認する使い方になります。

硬度の数値を公開していない会社も多い

調べていて気づいた点ですが、硬度の数値を明記している会社は多くありません。

  • プレミアムウォーターは採水地(富士吉田・岐阜北方・南阿蘇)と「非加熱処理」を採用していることを公開していますが、硬度の数値は記載がありません
  • クリクラは「ROフィルターで不純物を徹底除去」「純度99.9%以上」「軟水のため赤ちゃんの粉ミルクにもご利用いただけます」と記載していますが、硬度の数値はありません
  • アクアクララは「RO膜(逆浸透膜)でろ過した軟水」「RO水にミネラルを配合」と記載していますが、硬度の数値はありません

硬度の数値を比べて選びたい場合、そもそも比較できる会社が限られるということです。数値が出ていない会社については「軟水」という表記までで判断することになります。

RO水は「純度が高い水」、天然水は「産地の水」

RO水はRO膜(逆浸透膜)という非常に細かいフィルターで不純物を除去した水です。クリクラは公式サイトで「純度99.9%以上」と案内しています。

ミネラルもいったん除去されるため、会社によってはそこにミネラルを再添加します。アクアクララは「RO水にミネラルを配合したおいしいお水」と記載しており、味を設計している水だと言えます。

つまりRO水は「どこの水か」より「どう作るか」で品質を担保する考え方、天然水は「どこで採れた水か」で価値を示す考え方です。どちらが優れているという話ではなく、何を基準に選びたいかの違いになります。

選ぶ基準 向いている水
産地や採水地にこだわりたい 天然水
不純物の少なさを重視したい RO水
水代を気にせず使いたい 浄水型
配送を受け取る手間を減らしたい 浄水型(とくに水道直結)

赤ちゃんの粉ミルクに使う場合の条件

赤ちゃんのミルク作りに使えるかどうかは、よく検索される点です。ここは水の種類の話と、お湯の温度の話が別にあります。

水の種類|軟水かどうか

クリクラは公式サイトで「軟水のため赤ちゃんの粉ミルクにもご利用いただけます」と明記しています。アクアクララもRO水をろ過した軟水である旨を記載しています。

天然水についても、日本の採水地のものは軟水が多く、オーケンウォーターの3種はいずれも31〜50mg/Lです。

お湯の温度|70℃以上が必要

こちらのほうが重要です。厚生労働省が公開している「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」のパンフレットには、哺乳ビンを用いた調乳方法として「湯は70℃以上に保ち、沸かしてから30分以上放置しないようにします」と記載されています(厚生労働省)。

ウォーターサーバーの温水はエコモードにすると70℃前後まで下がる機種があります。節電のために温度を下げている場合、設定値が70℃を下回らないか確認が必要です。機種別の電気代とエコモードの考え方はウォーターサーバーの電気代は月いくら?機種別に比較にまとめています。

また、水道水をろ過する浄水型を調乳に使えるかは会社ごとの案内が異なります。使う前に必ず各社の公式サイトかカスタマーセンターで確認してください。当サイトで断定できる内容ではありません。

調乳に必要な温度の条件や、ミルクの期間と契約年数のずれについては赤ちゃんのミルクにウォーターサーバーは必要?70℃と契約年数で詳しく整理しています。

3種類のどれを選ぶか

浄水型が向いている人

  • 家族の人数が多く、水をたくさん使う
  • 料理や米を炊くのにも使いたい
  • ボトルの受け取りや保管が面倒
  • 毎月の支払いを一定にしたい

使う量が増えても月額が変わらないので、量を気にせず使いたい家庭に向きます。浄水型5社の月額・初期費用・3年総額の比較は浄水型ウォーターサーバー5社を比較|解約金と3年総額をご覧ください。

天然水が向いている人

  • 水の味や採水地にこだわりたい
  • 飲用が中心で、使う量がある程度決まっている
  • 水道水をろ過した水に抵抗がある

注意点は注文ノルマと休止手数料です。飲む量が少ないと水が余り、配送を止め続けると手数料が発生する会社があります。

RO水が向いている人

  • 不純物の少なさを重視したい
  • 赤ちゃんのミルクに使う予定がある
  • 産地より処理方法で安心感を得たい

RO水も天然水と同じくボトル配送型なので、料金の仕組みは水代中心です。

天然水を選ぶなら、採水地と処理方法を公開しているかで比べる

天然水に決めた場合、味の決め手になる硬度を公開している会社がほとんどないため、代わりの判断材料が必要になります。使えるのは「どこで採った水か」と「どう処理しているか」を公式に明記しているかどうかです。プレミアムウォーターは採水地を富士吉田・岐阜北方・南阿蘇の3カ所と公開し、加熱殺菌をしない非加熱処理を採用していることも公式サイトに記載しています(ただし上の表のとおり、硬度の数値は公開されていません)。

非加熱処理は「加熱で水の風味が変わるのを避ける」ための製法で、採水地が分かれば硬度の目安を自分で調べることもできます。逆に、採水地も処理方法も書いていない会社は、天然水と書かれていても中身を比べる手がかりがありません。天然水を候補にするときは、この2点が公開されているかを最初に見てください。

番外|水素水サーバーは水道水をろ過してから水素を加える方式

天然水・RO水・浄水型の3種類とは別に、水道水をろ過したあと水素発生機能材に通す方式のサーバーもあります。水の分類としては浄水型に近く、そこに工程がひとつ加わる形です。

アクアバンクの公式サイトには「一度ろ過浄水したものを水素発生機能材を通し」と記載されています。なお水素水の健康面の効果についてはこの記事では扱いません。ここでは仕組みと契約条件だけを整理します。

項目 公式サイトの記載
月額 3,980円(税込4,378円)。これ以外に月々の費用はかからないと記載
原水 水道水(タンクに注ぐ給水型)
給水温度 冷水5〜10℃前後/お湯85℃前後
使用電力 冷水105W/温水465W
タンク容量 冷水3.0L/お湯1.6L
本体サイズ・重量 ロング 幅27×奥行32×高さ97cm(17kg)/ショート 幅32×奥行42×高さ42cm(13kg)
カートリッジ交換 年1回の訪問メンテナンス時に無料(交換の目安は年間10,000L想定)
水の入れ替え 3日に1度を目安にタンクの水を使い切ることを推奨
違約金 配送の受け取り拒否・長期不在で受け取られなかった場合10,000円
契約方法 メーカーとの直接契約は不可。代理店を通す制度

宅配型と違ってボトルを買わないため、月額以外に水代がかからないのがこの方式の特徴です。お湯が85℃前後まで出る点も、浄水型としては高めです。

一方で注意点が2つあります。ひとつは「3日に1度を目安にタンクの水を使い切ること」を公式サイトが推奨している点です。使う量が少ないと水を捨てることになるため、ほとんど水を飲まない人には向きません。

もうひとつは、最低利用期間と解約金の記載が公式サイトで確認できなかったことです。上の表の違約金10,000円は「配送を受け取らなかった場合」のもので、途中解約の条件とは別です。契約前にカスタマーセンターで最低利用期間と解約金を必ず確認してください。この2つを確認しないまま契約するのが、ウォーターサーバーで後悔する典型的なパターンです。

種類を決めたら、次に見るのは契約期間

水の種類が決まったら、次に確認するのは契約期間と解約金です。ここは水の種類とはまったく関係なく決まっており、浄水型でも3年・40,000円という条件の会社があります。

宅配型・浄水型あわせて13プランの最低利用期間と解約金を一覧にしたものはウォーターサーバーの解約金はいくら?13プラン比較と回避法にまとめています。

そもそも必要かどうかをペットボトル・浄水器との年間コストで判断したい場合は一人暮らしにウォーターサーバーは必要?年間コストをご覧ください。

よくある質問

天然水とRO水はどちらがいいですか?

優劣ではなく基準の違いです。天然水は採水地由来のミネラルを含む「産地の水」、RO水は不純物を除去した「純度の高い水」です。クリクラは純度99.9%以上、アクアクララはRO水にミネラルを配合していると公式サイトに記載しています。

浄水型の水は水道水ですか?

はい。自宅の水道水をサーバー内蔵のフィルターでろ過して使います。そのため水代がかからず、月額が定額になります。

硬度はどのくらいがいいですか?

東京都水道局の資料では、水道水の硬度はおいしさの面からの目標値として10〜100mg/Lと設定されていると記載されています。法令上の基準は300mg/L以下です。オーケンウォーターの3種類の天然水は31〜50mg/Lで、目標値の範囲に収まっています。

赤ちゃんのミルクに使えますか?

クリクラは「軟水のため赤ちゃんの粉ミルクにもご利用いただけます」と公式サイトに記載しています。ただしお湯の温度について、厚生労働省のガイドラインのパンフレットでは「湯は70℃以上に保ち、沸かしてから30分以上放置しないようにします」とされています。エコモードで温度を下げている場合は設定値を確認してください。使用可否は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

ミネラルウォーターとウォーターサーバーの水は同じですか?

天然水のウォーターサーバーは、採水地の地下水をろ過・除菌してボトルに詰めたものです。会社によっては非加熱処理を採用しており、プレミアムウォーターは公式サイトで非加熱処理を採用していると記載しています。RO水と浄水型は原水をろ過して作る水なので、性質が異なります。

水の種類を決める前に、続けられるかどうかも確認しておくと失敗が減ります。詳しくはウォーターサーバーをやめた理由6つ|後悔しない選び方をあわせてご覧ください。

まとめ

  • 天然水=採水地の地下水/RO水=RO膜でろ過した水/浄水型=自宅の水道水をろ過
  • いちばん大きな違いは料金の仕組み。浄水型は定額、天然水とRO水は水代が中心
  • 東京都水道局のおいしさの目標値は硬度10〜100mg/L、法令基準は300mg/L以下
  • 硬度の数値を公開している会社は少なく、比較できる範囲は限られる
  • 粉ミルクの調乳は70℃以上。エコモードで下げすぎないよう設定を確認
  • 水の種類と契約期間・解約金は別の話。浄水型でも3年・40,000円の会社がある

飲む量が多いなら浄水型、味や産地にこだわるなら天然水、不純物の少なさを重視するならRO水。この3択をまず決めてから、月額と契約期間を比べるのが迷いにくい順番です。

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