サ高住に持ち込む家具家電|25㎡の間取り

窓辺で過ごす高齢の女性 見守り・シニアの暮らし
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この記事でわかること

  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の床面積は原則25平方メートル以上であること
  • 状況把握サービスと生活相談サービスの提供が登録の必須条件であること
  • 敷金・家賃・サービス対価以外の金銭を徴収しないと定められていること
  • 25平方メートルに入る家具家電の量と、持ち込む前に決めておくこと
  • 実家に残る家財を、処分するか預けるかの判断基準

※登録基準は制度改正で変わることがあります。個別の住宅の設備やサービス内容は物件ごとに異なるため、必ず入居前に運営事業者へご確認ください。料金はすべて税込。2026年9月時点の情報です。

親がサービス付き高齢者向け住宅に移ることになったとき、多くの家族がつまずくのが「実家の家財をどうするか」です。移り先は原則25平方メートル。長年暮らした家の家具は、そのままでは入りません。この記事では、制度上の広さと設備を確認したうえで、持ち込むもの・借りるもの・手放すものの分け方を整理します。

そうた

親がサ高住に入ることになってさ。実家の家具、どうすればいいんだろう。

れんな

まず移り先の広さと、何が備え付けかを確認してください。サ高住は制度上の最低基準が決まっているので、そこから逆算すると持ち込む量が見えてきます。全部運んでから入らなかった、というのがいちばん高くつきます。

サ高住の登録基準|原則25平方メートル以上

サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者の居住の安定確保に関する法律にもとづく登録制度です。国土交通省の資料には次の基準が示されています。

項目基準
床面積原則25平方メートル以上(共用部分に共同で利用できる設備がある場合は緩和される)
構造・設備一定の基準を満たすこと
バリアフリー廊下幅の確保、段差の解消、手すりの設置
必須サービス状況把握サービスと生活相談サービスを提供すること
契約長期入院を理由に事業者から一方的に解約できないなど、居住の安定が図られた契約であること
費用敷金、家賃、サービス対価以外の金銭を徴収しないこと
前払金前払家賃等の返還ルールと保全措置が必要

出典:国土交通省「サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要」、国土交通省「サービス付き高齢者向け住宅」(いずれも2026年9月確認)。

「敷金・家賃・サービス対価以外は徴収しない」の意味

この項目は、入居時の見積もりを読むときの物差しになります。礼金や更新料、権利金といった名目の費用は、登録基準のうえでは想定されていません。見積もりに見慣れない項目があれば、それが何の対価なのかを確認してください。

あわせて、前払金を支払う場合は返還ルールと保全措置が定められていることも基準に含まれます。途中で退去することになったときにいくら戻るのかは、契約前に書面で確認しておく項目です。

25平方メートルは、どれくらいの広さか

25平方メートルは、おおよそ15畳強です。ワンルームとしては広めですが、水回りと収納を差し引くと、居室として使えるのは実質的にもっと狭くなります。

共用部分に食堂や浴室などの共同利用設備がある住宅では、各戸の床面積基準が緩和されます。つまり25平方メートルより狭い部屋も存在します。物件ごとに図面で確認してください。

内見のときに測っておくもの

玄関の幅、廊下の幅、居室の壁面の長さ、収納の奥行き、冷蔵庫と洗濯機の設置スペース。この5つを実測しておくと、持ち込む家具を現地で決められます。

持ち込むもの・備え付けのもの・借りるもの

サ高住は住宅であって施設ではないため、居室に何が備わっているかは物件ごとに大きく違います。まず運営事業者に確認し、それから持ち込むものを決めます。

品目よくある扱い判断のしかた
ベッド備え付けのことも、持ち込みのことも介護ベッドが必要なら介護保険のレンタルを検討
エアコン設置済みが多い設置済みかを契約前に確認
冷蔵庫持ち込みが多い小型で十分。食事付きなら100L級でも足りる
洗濯機居室内か共用ランドリーか分かれる共用なら持ち込み不要
電子レンジ持ち込み小型を選ぶ
テレビ持ち込み壁面の長さに合わせてサイズを決める
タンス・食器棚持ち込みだが入らないことが多い収納の造り付けを見てから決める
寝具持ち込み洗濯を誰がするかで選び方が変わる

ここで効いてくるのが「何年住むかわからない」という事情です。健康状態によっては、より介護度の高い施設へ移ることもあります。新品を買いそろえるより、使う期間が読めるものだけを持ち込み、残りは借りるほうが身軽です。

家電はレンタルという選択肢もある

冷蔵庫・洗濯機・電子レンジを新しく買うと、3点で5万円前後です。入居期間が読めない場合や、いずれ処分することがわかっている場合は、配送・設置・回収が料金に含まれるレンタルのほうが結果的に手間もお金も少なく済むことがあります。

かして!どっとこむは利用金額の合計4,400円以上で送料無料(4,400円未満は1,100円)、離島と一部の山間部を除き全国配送無料と公式ガイドに記載されています。搬入と設置まで任せられるため、遠方に住む家族が手配する場合にも使いやすい条件です。

出典:かして!どっとこむ「ご利用ガイド」(2026年9月確認)。公式サイト:かして!どっとこむ(https://www.kasite.com/)

購入と借りるのコスト比較は中古家電とレンタルどっちが得?一人暮らしの費用比較 でも数字を出しています。

実家に残る家財をどうするか

入居準備でいちばん重いのが、持ち込めなかった家財の行き先です。選択肢は3つあります。

方法費用のかかり方向いているケース
処分する一度きりの費用。家電4品目はリサイクル料金と運搬料実家を売却・解体する。戻る予定がない
預ける(トランクルーム)月額が続く実家の扱いが決まっていない。判断を先送りしたい
実家に置いたまま固定資産税・管理の手間が続く実家を維持する予定がある

よくあるのが「決められないので、とりあえず全部置いたまま」という状態です。これは費用がゼロに見えて、実家の維持費と、いつか必ず来る片付けの負担を先送りしているだけです。

家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)は粗大ごみとして出せません。家電リサイクル券センターの公表値では冷蔵庫(170L以下)3,740円〜、洗濯機2,530円〜(いずれも税込)で、これに収集運搬料金が加わります。詳しくは家電の処分費用|リサイクル料金と運搬料金 をご覧ください。

判断を先送りするなら、トランクルームで時間を買う方法があります。料金の比較はトランクルーム完全比較|料金と選び方 にまとめています。

AZUKELトランクルーム(宅配型)

AZUKELトランクルームは、荷物を段ボールに詰めて送るだけで預けられる宅配型のサービスです。店舗まで足を運ぶ必要がなく、集荷にきてもらえるため、車を持っていない一人暮らしの方や、大きな荷物の運搬が難しい方に向いています。多くの宅配型サービスと同様に、預けた荷物をスマホアプリなどで管理できるタイプが多く、必要になったときは取り出し(返却)を依頼する流れになります。

  • メリット:自宅にいながら申し込み・集荷まで完結する
  • メリット:車を持っていない一人暮らしでも利用しやすい
  • デメリット:取り出しを依頼してから手元に届くまで数日かかる場合が多く、頻繁に出し入れしたい荷物には不向き

詳しい料金体系や箱のサイズは公式サイトで確認できます。

スペースプラス

スペースプラスは全国に多数の店舗を展開する屋内型トランクルームの大手です。店舗数が多いため自宅や職場の近くで見つけやすく、24時間出し入れ可能な店舗も多いとされています。シーズン家電や趣味の道具など、時々出し入れする荷物を近所に置いておきたい一人暮らしの方に向いています。

  • メリット:店舗数が多く、近くの拠点を見つけやすい
  • メリット:24時間出し入れできる店舗があり、急な取り出しにも対応しやすい
  • デメリット:屋内型のため、自分で荷物を運ぶ手間や交通手段が必要

近くに店舗があるかどうかは公式サイトのエリア検索で確認できます。

宅トラ|家具や家電を梱包せずに預けたい場合

実家の家財をそのまま預けたい場合、箱詰めが前提の宅配型では対応できません。宅トラは家具や家電を梱包せずに預けられるタイプで、公式サイトによると集荷・保管・配送をヤマトが担当します(保管はヤマトロジスティクス、集荷の手配はヤマトホームコンビニエンス、倉庫は茨城県古河市)。三辺合計160cmを超えるものは家財宅急便での配送になります。

料金は公式サイトの表記で、月額保管料がミニ4,980円・レギュラー6,000円(いずれも税別)、初回引取り料金がミニ19,000円・レギュラー22,000円(税別)。出し入れの配達費用は関東エリアで三辺合計60cmまで1,785円〜350cmまで20,254円(税込表記)、BOXまるごとの引き取りはミニ20,520円・レギュラー23,760円です。

保管は最低6ヶ月以上と明記されていて、6ヶ月以内に解約すると残り期間分の保管料が違約金としてかかります。逆に言えば、「実家の扱いがまだ決まらないので、しばらく手をつけずに置いておきたい」という先送りの期間がはっきり半年を超えるなら、条件は合っています。数ヶ月で結論が出そうなら、上のAZUKELのように箱単位で安く預けるほうが総額は下がります。

入居前にやることリスト

  1. 居室に何が備え付けかを確認:ベッド・エアコン・洗濯機・収納。物件ごとに違う
  2. 実測:玄関幅・廊下幅・壁面の長さ・収納の奥行き・冷蔵庫と洗濯機の設置スペース
  3. 持ち込むものを決める:実測値に収まるものだけ。思い出の品は量を決めてから
  4. 買うか借りるかを決める:入居期間が読めないものはレンタルを検討
  5. 見積もりを確認:敷金・家賃・サービス対価以外の項目がないか。前払金があるなら返還ルールと保全措置
  6. 残る家財の行き先を決める:処分・預ける・置いたままの3択。決めないことが最もコストになる
  7. 住所変更の手続き:転居届、年金、保険、金融機関など
そうた

思い出の品って、どうやって減らせばいいんだろう。

れんな

「何を捨てるか」ではなく「収納のこの棚に入る分だけ持っていく」と決めるほうがうまくいきます。量を先に決めると、本人も選びやすくなります。

よくある質問

サ高住の部屋の広さはどれくらいですか?

国土交通省の資料では床面積は原則25平方メートル以上とされています。共用部分に共同で利用できる設備がある場合は基準が緩和されるため、これより狭い住宅もあります。物件ごとに図面で確認してください。

サ高住には必ずついているサービスはありますか?

状況把握サービスと生活相談サービスの提供が、登録の必須条件とされています。それ以外のサービス内容は住宅ごとに異なります。

入居時に礼金や権利金はかかりますか?

登録基準では、敷金、家賃、サービスの対価以外の金銭を徴収しないこととされています。見積もりに別の名目の費用があれば、何の対価かを確認してください。

家具家電は持ち込みですか、備え付けですか?

住宅によって異なります。エアコンは設置済みが多く、ベッドや洗濯機は物件によって分かれます。冷蔵庫や電子レンジは持ち込みが一般的です。契約前に運営事業者へ確認してください。

家電は買うのとレンタルのどちらがいいですか?

入居期間が読めない場合はレンタルが向いています。配送・設置・回収が料金に含まれるため、退去時の処分費用と手配が発生しません。長く住むことがはっきりしているなら購入のほうが総額は下がります。

実家に残った家具はどうすればいいですか?

処分する、トランクルームに預ける、実家に置いたままにするの3択です。家電4品目は粗大ごみに出せず、リサイクル料金と収集運搬料金がかかります。実家の扱いが決まっていないなら、いったん預けて判断の時間を作る方法もあります。

高齢の家族のために借りる場合の条件は家電レンタルに年齢制限はある?高齢者が借りるときの条件にまとめています。

まとめ

サ高住への住み替えは、広さから逆算して持ち込む量を先に決めるのが成功の条件です。

  • 床面積は原則25平方メートル以上。共用設備があれば緩和される
  • 状況把握サービスと生活相談サービスは必須
  • 敷金・家賃・サービス対価以外の金銭は徴収しないのが基準
  • 居室の備え付けは物件ごとに違う。契約前に確認する
  • 入居期間が読めない家電はレンタルという選択肢がある
  • 実家の家財は「決めない」ことがいちばん高くつく

親の見守りサービスを検討している場合は高齢者の見守りサービス比較|実家の親に合う選び方 もあわせてご覧ください。

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