中古家電とレンタルどっちが得?一人暮らしの費用比較

冷蔵庫と電子レンジが置かれた一人暮らしのキッチン 家電レンタル
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この記事でわかること

  • 中古家電は「本体価格」以外に配送・設置・処分の費用がかかること
  • 家電リサイクル料金の実額(冷蔵庫3,740円〜、洗濯機2,530円〜)
  • 内閣府の調査でわかる冷蔵庫13.5年・洗濯機10.0年という平均使用年数
  • 居住予定年数1年/3年で中古購入とレンタルのどちらが安いか
  • 中古家電を買う前に必ず確認したい7つのチェック項目

※料金はすべて税込。2026年9月時点で各公式サイト・公的統計に掲載されている情報をもとにしています。最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

一人暮らしを始めるとき、家電をそろえる方法は「新品を買う」「中古を買う」「レンタルする」の3つです。このうち中古は初期費用がいちばん安く見えますが、本体価格以外に発生する費用を入れると順位が入れ替わることがあります。この記事では、公的統計と各社の公式条件をもとに、中古とレンタルのどちらが得になるかを居住年数別に整理します。

そうた

中古なら冷蔵庫1万円くらいで買えるんでしょ?レンタルより断然安いと思うんだけど。

れんな

本体価格だけを見ればそうです。ただ、中古は買った瞬間に「いつか捨てる義務」もセットで手に入ります。処分にかかるお金と手間まで含めて考えると、住む期間によって答えが変わるんです。

結論:住む期間が2年未満ならレンタル、3年以上なら購入が有利

先に結論をまとめます。判断の軸は「その部屋にどれくらい住むか」です。

居住予定期間 おすすめ 理由
〜1年(短期赴任・留学など) レンタル 購入すると1年後に処分費用と手間が発生する。レンタルは返却するだけで完結する
1〜2年(転勤の可能性あり) レンタル寄り 途中で引っ越す場合、家電の搬出入の負担が購入より小さく済むことが多い
2〜3年(進学・任期つき勤務) どちらもあり 総額が拮抗する。保証や手間をどう評価するかで決まる
3年以上(長期居住) 購入(新品または中古) レンタルの月額総額が購入費用を上回る。新品なら省エネ性能と保証も得られる

中古を選ぶ場合も、「3年以上使う前提」でなければ元が取りにくいという点は押さえておいてください。理由は次の章で費用を分解して説明します。

中古家電で見落としがちな「本体価格以外」の4つの費用

中古家電の総額は、店頭価格だけでは決まりません。一人暮らしの冷蔵庫・洗濯機・電子レンジの3点をそろえる想定で、本体以外に発生しうる費用を整理します。

1. 配送・設置費用

リサイクルショップの多くは店頭渡しが基本で、配送は別料金です。金額は店舗・距離・階数で変わるため一律ではありませんが、大型家電1点あたり数千円規模の配送料が別途必要になるケースが一般的です。自分で運ぶ場合も、冷蔵庫や洗濯機は軽自動車に積めないサイズがあり、レンタカー代や人手の確保が必要になります。

また洗濯機は設置時に給水ホース・排水ホースの接続が必要で、中古品には付属品が欠品していることがあります。購入前に「ホース類がそろっているか」を必ず確認してください。

2. 手放すときの家電リサイクル料金

エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は家電リサイクル法の対象で、粗大ごみとして自治体に出すことができません。処分時にはメーカーごとに決められたリサイクル料金と、収集運搬料金が必要です。

家電リサイクル券センターが公表している再商品化等料金(税込)の代表的な金額は次のとおりです。

品目 区分 リサイクル料金(税込)
エアコン – 550円〜2,000円
液晶・プラズマテレビ 小(15型以下) 1,320円〜3,100円
液晶・プラズマテレビ 大(16型以上) 2,420円〜3,700円
冷蔵庫・冷凍庫 小(170L以下) 3,740円〜5,200円
冷蔵庫・冷凍庫 大(171L以上) 4,730円〜5,600円
洗濯機・衣類乾燥機 – 2,530円〜3,300円

出典:一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター「再商品化等料金一覧」(2026年9月確認)。料金は品目とメーカーによって異なります。

上の金額に加えて、小売店や自治体に引き取りを依頼する場合は収集運搬料金が別途かかります。冷蔵庫と洗濯機の2点を処分するだけで、リサイクル料金だけで6,270円〜、運搬料を含めると1万円前後になることも珍しくありません。中古で安く買っても、退去時にこの金額が戻ってくるわけではない点は要注意です。

処分方法ごとの費用の違いは家電の処分費用|リサイクル料金と運搬料金
で詳しく比較しています。

3. 保証が短い、または付かない

新品家電にはメーカー保証(一般に1年)が付きますが、中古品の保証は販売店独自のもので、期間・範囲は店舗によってまったく異なります。個人間売買(フリマアプリ)では原則ノークレーム・ノーリターンで、届いた時点で動かなくても自己責任になるケースがあります。

冷蔵庫や洗濯機が壊れた場合、生活が直接止まります。買い直し費用+故障品の処分費用が同時に発生するリスクを、本体価格の安さと天秤にかける必要があります。

4. 年式による電気代の差

中古家電は製造年式が古いほど安くなりますが、その分だけ省エネ性能も当時の水準です。電気代は毎月かかる固定費なので、使用年数が長いほど差が積み上がります。

資源エネルギー庁の省エネ性能カタログ2025年版では、電気料金の目安単価を27円/kWh(東京基準)としています。年間消費電力量が100kWh違えば年間2,700円、3年で8,100円の差です。購入を検討している機種の年間消費電力量は、本体の省エネラベルや型番検索で確認できます。

出典:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版」。同庁の比較サイト「しんきゅうさん」では、型番を入れて現行機種との電気代差を試算できます。

中古家電の「残り寿命」を公的統計から逆算する

中古を買うときにいちばん重要なのが、あと何年使えるかです。ここは感覚ではなく、内閣府が毎年公表している消費動向調査の数値で考えられます。

令和7年3月調査の「主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯)」によると、買い替えられた製品の平均使用年数と、買い替え理由に「故障」を挙げた世帯の割合は次のとおりです。

品目 平均使用年数 買替理由が「故障」の割合
電気冷蔵庫 13.5年 65.7%
電気洗濯機 10.0年 76.0%
カラーテレビ 10.5年 66.8%
ルームエアコン 14.2年 72.1%

出典:内閣府「消費動向調査(令和7年3月調査)」。

ここから逆算すると、製造から5年経った中古洗濯機は、統計上の残り寿命がおよそ5年ということになります。しかも洗濯機は買い替え理由の76.0%が「故障」で、壊れてから買い替える家電の代表格です。つまり中古洗濯機は「突然止まるリスクを引き受けて安く買う」という買い物だと理解しておく必要があります。

逆に冷蔵庫(13.5年)やエアコン(14.2年)は寿命が長いため、製造3〜5年程度の比較的新しい中古であれば、3年以上の居住でも十分に使い切れる可能性があります。中古を買うなら製造年式が新しいものを優先するのが鉄則です。

そうた

年式って本体のどこを見ればわかるの?

れんな

冷蔵庫は背面か側面、洗濯機は背面の銘板シールに「製造年」または型番が書いてあります。ネット購入なら出品ページに年式の記載がないか確認し、なければ質問してから買いましょう。

中古購入とレンタルの総額シミュレーション

ここまでの費用をまとめて、実際に数字を置いてみます。中古の本体価格は店舗や年式で大きく変わるため、本体価格と配送料は仮定値とし、それ以外は公表されている実額を使います。

前提条件

  • そろえる家電:冷蔵庫(170L以下)・洗濯機・電子レンジの3点
  • 中古本体価格:3点合計で35,000円と仮定(店舗・年式により変動)
  • 配送設置料:中古は3点で8,000円と仮定(店舗・距離・階数により変動)
  • 処分費用:冷蔵庫3,740円+洗濯機2,530円=6,270円(家電リサイクル券センター公表の下限値)。収集運搬料は別途3,000円と仮定
  • レンタル:かして!どっとこむの家電4点セット1年57,750円(税込・配送設置・回収込み)

1年で退去する場合

項目 中古購入(3点) レンタル(4点セット1年)
本体/レンタル料 35,000円(仮定) 57,750円
配送・設置 8,000円(仮定) 0円(込み)
退去時の処分 9,270円(リサイクル6,270円+運搬3,000円) 0円(回収込み)
合計 52,270円 57,750円
手間 引き取り依頼とリサイクル券の手続きが必要 返却日を連絡するだけ

1年だと金額はほぼ互角で、中古が約5,000円安いものの、点数はレンタルのほうが1点多いという結果になります。ここに「故障したら自腹」「処分手続きを自分でやる」という中古側のリスクと手間が乗るため、1年以内の短期なら実質的にレンタルが有利と考えてよいでしょう。

3年住む場合の考え方

3年以上になると、レンタルは月額の積み上げが効いてくる一方、購入側は処分費用が1回きりで済みます。中古3点の例では合計52,270円が3年間そのまま(電気代を除く)ですが、レンタルは長期プランでも年単位の料金が積み上がります。

居住が3年以上確定しているなら、購入(中古または新品)のほうが総額は安くなるのが一般的です。ただし中古の場合は前章の残り寿命の問題があるため、製造から3〜5年以内の比較的新しい個体を選ぶことが条件になります。10年落ちの洗濯機を3年使い切るのは、統計的にはかなり分の悪い賭けです。

レンタル各社の期間別料金は家具家電レンタルおすすめ比較|料金と条件
で一覧にしています。

ケース別:中古・レンタル・新品の選び分け

あなたの状況 おすすめ 理由
半年〜1年の単身赴任 レンタル 退去時の処分費用と手間がゼロ。引き払う日程も読みやすい
2年の任期つき勤務・大学院 レンタル または 新しめの中古 総額は拮抗。故障対応を自分でやりたくないならレンタル
3年以上住む予定 中古(3〜5年落ち)または新品 購入の総額が下回る。長く使うなら省エネ性能も効いてくる
予算を最優先・多少の故障は許容 中古 初期費用は最小。ただし処分費用まで含めて判断を
洗濯機だけ確実に動くものがほしい 新品 または レンタル 洗濯機は買替理由の76.0%が故障。中古のリスクが最も高い品目
家電の好みが決まっていない レンタル 使ってみて合わなければ返却・交換できる

なお「中古かレンタルか」は家電ごとに分けて決めても構いません。たとえば寿命の長い冷蔵庫は中古、故障リスクの高い洗濯機はレンタルという組み合わせは合理的です。

ここまで中古購入とレンタルの2択で見てきましたが、これから引っ越す場合に限っては3つ目の選択肢があります。最初から家具家電が付いている部屋を選ぶことです。購入費も処分費もレンタルの月額も発生せず、家賃に含まれます。中古を安く買っても数年後には処分費と手間が残るので、住む期間が読めないうちは比較対象に入れる価値があります。ただし家賃のほかに共益費やサポート料がかかることが多く、表示価格だけでは判断できません。実質の月額での比較は家具家電付き賃貸と家具家電レンタル、どっちが安い?にまとめています。

中古家電を買う前に確認したい7つのチェック項目

中古を選ぶと決めたら、次の7点を購入前に必ず確認してください。ネット購入やフリマアプリの場合は、出品者への質問で確認します。

  1. 製造年式:本体背面や側面の銘板シールで確認。冷蔵庫なら5年落ちまで、洗濯機なら3年落ちまでが目安
  2. 保証の有無と期間:何日間・どこまで(本体のみか出張費込みか)を書面で確認
  3. 付属品の欠品:洗濯機の給水・排水ホース、電子レンジの角皿、冷蔵庫の製氷皿など
  4. 搬入経路の寸法:玄関幅・廊下幅・階段の踊り場を実測する
  5. 配送料と設置の可否:店頭渡しのみか、設置まで依頼できるか
  6. 動作確認の内容:通電確認だけなのか、実際に運転させて確認しているのか
  7. 退去時の処分方法:買った店が引き取ってくれるか、リサイクル料金はいくらか

とくに4番目の搬入経路の寸法は見落としが多く、搬入できずに返品・再配送費用が発生することがあります。購入前にメジャーで実測してください。

そうた

フリマアプリで冷蔵庫を買うのはどう?

れんな

大型家電は梱包と配送のハードルが高く、送料が本体価格を超えることもあります。また個人間取引は保証がなく、届いてすぐ動かなくても返金されないケースがあります。どうしても使うなら、近距離で直接引き取りができる出品に絞るのが安全です。

レンタルを選ぶ場合のおすすめサービス

「短期だからレンタル」と決めたら、次はどこで借りるかです。中古購入と比べる観点で、代表的な2社の特徴をまとめます。

生活家電をまとめてそろえるなら かして!どっとこむ

冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・テレビなどをセットで借りられるサービスです。家電4点セット1年57,750円(税込)で、配送・設置と退去時の回収まで料金に含まれています。中古購入と違い、退去時のリサイクル料金と引き取り手配が不要なのが最大の差です。

公式サイト:かして!どっとこむ(https://www.kasite.com/)

1点だけ試したいなら レンティオ(Rentio)

生活家電から季節家電、カメラまで1点単位で短期間借りられるサービスです。「中古で買う前に、その機種が自分の部屋に合うか試したい」という使い方ができます。往復送料の扱いなど条件は品目により異なるため、申し込み前に商品ページで確認してください。

公式サイト:レンティオ(Rentio)(https://www.rentio.jp/)

各社の料金・最低利用期間・解約条件のちがいは家電レンタルの解約・返却条件を比較
にまとめています。

よくある質問

中古家電とレンタル、結局どちらが安いですか?

住む期間によって変わります。1年で退去する想定では、中古3点(本体35,000円+配送8,000円+処分9,270円)で合計52,270円、かして!どっとこむの家電4点セット1年は57,750円(税込)でほぼ互角です。3年以上住むなら購入のほうが総額は安くなります。

中古で買った家電の処分にはいくらかかりますか?

家電リサイクル法の対象4品目は、リサイクル料金に加えて収集運搬料金が必要です。家電リサイクル券センターの公表値では冷蔵庫(170L以下)3,740円〜、洗濯機2,530円〜(いずれも税込)で、運搬料を含めると冷蔵庫と洗濯機の2点で1万円前後になることがあります。

中古家電は何年落ちまで買って大丈夫ですか?

内閣府の消費動向調査(令和7年3月)による平均使用年数は冷蔵庫13.5年、洗濯機10.0年です。3年以上使う前提なら、冷蔵庫は5年落ちまで、洗濯機は3年落ちまでが目安になります。

中古家電は電気代が高くなりますか?

年式が古いほど省エネ性能は当時の水準です。資源エネルギー庁の省エネ性能カタログ2025年版の目安単価27円/kWhで計算すると、年間消費電力量が100kWh違えば年間2,700円の差になります。購入前に型番で年間消費電力量を確認してください。

フリマアプリで冷蔵庫や洗濯機を買っても大丈夫ですか?

大型家電は送料が高く、個人間取引は原則として保証がありません。届いてすぐ動かなくても返金されないことがあるため、利用するなら近距離で直接引き取りができる出品に絞るのが安全です。

レンタルなら壊れたときの費用はかかりませんか?

多くのサービスで通常使用による故障は無償交換の対象ですが、過失による破損は自己負担になる場合があります。条件は各社の規約で異なるため、申し込み前に確認してください。

まとめ

中古家電は本体価格だけを見れば最安ですが、配送・設置費用と、退去時のリサイクル料金と運搬料を足すと差は縮まります。1年程度の短期ならレンタルのほうが手間まで含めて有利で、3年以上住むなら購入が有利です。

  • 1年以内 → レンタル(処分費用と手続きがゼロ)
  • 2年前後 → 総額は拮抗。故障対応を自分でやるかどうかで判断
  • 3年以上 → 購入。中古を選ぶなら冷蔵庫5年落ち・洗濯機3年落ちまで
  • 洗濯機は買替理由の76.0%が故障。中古のリスクが最も高い品目

まずは自分が何年住むかをはっきりさせてから、家具家電レンタルおすすめ比較|料金と条件
と中古の店頭価格を見比べてみてください。

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