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この記事でわかること
- 引越し料金が時期と曜日でいくら変わるか(公式料金表の実額)
- 3月20日〜4月5日を外すだけで浮く金額
- 単身パックで断られる荷物のサイズ
- 家具家電を運ばない選択が、引越し代をどう変えるか
料金は日本通運の公式サイト、時期の集中は国土交通省の公表資料で2026年9月に確認したものです。
引越し料金は「いつ頼むか」で公式料金表の上から変わる
見積もりを取る前に知っておくべきことがあります。繁忙期の加算は、各社が公式の料金表に明記しているということです。交渉で消せる性質のものではありません。
日本通運の単身パックLを例にします。基本料金は30,800円(税込)からで、そこに次の加算と割引が公式に定められています。
| 項目 | 金額(税込) | 条件 |
|---|---|---|
| 基本料金 | 30,800円〜 | — |
| インターネット割引 | 1,100円 割引 | パソコン・モバイル・スマートフォンから申込み |
| 土日祝日配達 | +2,200円 | — |
| 3/20〜4/5の期間 | +8,800円 | 集荷・配達の両方、またはどちらか一方が期間内 |
出典:日本通運 単身パックL(2026年9月確認)。
3つを組み合わせると差は明確です。ネット申込みで1,100円引き、平日にして2,200円を回避、3/20〜4/5を外して8,800円を回避。合計で12,100円(税込)の差が、同じ荷物・同じ会社で生まれます。

値引き交渉より、日程のほうが効くのか。
繁忙期加算の条件に注意
公式には「集荷・配達の両方、またはどちらか一方が期間内の場合」と書かれています。荷造りの日ではなく、集荷日か配達日のどちらかが3/20〜4/5にかかれば加算対象です。遠距離で日をまたぐ場合は特に確認してください。
混むのは3月から4月。国土交通省も分散を呼びかけている
これは一社の事情ではありません。国土交通省が「引越時期の分散に向けたお願い」として、3月から4月にかけて依頼が集中していること、特に3月末の土日がピークであることを公表しています(国土交通省)。
同ページでは、ピーク時期を外した利用者の声として「引越代金が安くなった」「予約が取りやすくなった」というメリットが示されています。国が公式に「ずらしたほうが安い」と言っているジャンルです。
背景にある数字も公表されています。総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告2025年結果によると、市区町村間の移動者数は519万548人、都道府県間は251万5,731人(総務省統計局)。
移動が最も多い年齢階級は、都道府県間で20〜24歳(58万5,495人)、都道府県内で25〜29歳(57万9,941人)。進学と就職の時期に集中する構造なので、この山は毎年動きません。
年末の引越しは、公式の割増がつかない
「年末は何かと混むから引越しも高いはず」と思われがちですが、料金表を見るとそうなっていません。日本通運(NX)の単身パックLの公式サイトに掲載されている割増料金は、次の2つだけです。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 土日祝日配達 | +2,200円 |
| 3/20〜4/5までの期間 | +8,800円 |
| インターネット割引 | 1,100円 割引 |
年末年始に対する割増は、この表に載っていません。期間で加算されるのは3/20〜4/5だけです。
差がどれくらいになるか計算します。3月下旬の土日に頼むと+8,800円と+2,200円で11,000円の上乗せ。これを12月の平日にネットから申し込むと、上乗せがゼロのうえ1,100円引きになります。同じ荷物で12,100円の差です。
ただし「安いが、手続きが年明けに持ち越される」
料金で選ぶなら年末は有利ですが、引越しは運ぶだけで終わりません。年末年始は引越し以外の窓口が止まります。
- 役所の転入・転出届の窓口が年末年始は閉まる
- 電気・ガス・水道のうち、立ち会いが必要な開栓の予約が取りにくい
- インターネット回線の工事日程が年明けになりやすい
- 家具・家電を新たに買う場合、搬入や設置も年末年始は業者が休む
つまり荷物は年内に運べても、生活が立ち上がるのは年明けになる可能性があります。12月中旬までに動かせるなら年末の料金メリットをそのまま取れますが、12月28日以降にずれ込むなら、手続きが止まる前提で準備してください。
それでも、3月下旬に動かすより12,100円安く、しかも作業員の確保という意味では3〜4月より余裕があります。時期を選べる引越しなら、年末は有力な候補です。
加算は外せないが、基本料金そのものが会社で違う
ここまで見たとおり、繁忙期の加算は公式の料金表に書かれているので交渉では外せません。ただし外せないのは「加算」であって、加算を乗せる前の基本料金は会社ごとに違います。
だから正しい動き方は「加算を値切る」ではなく、加算まで含めた総額を並べて比べることです。引越し侍の公式サイトには提携引越し業者数407社と記載があり、無料で複数社に見積もりを依頼できます。
| サービス | 比較できる社数 | やりとりの形 |
|---|---|---|
| 一括見積もり | 最大10社 | 各社から電話またはメールで返信が来る |
| オンライン比較予約 | 最大22社 | 画面上で料金を比較して予約する |
先に知っておいてほしいのは、一括見積もりは複数の会社から連絡が来る方式だということです。公式サイトにも「電話またはメールで返信」と書かれています。電話のやりとりを増やしたくないなら、画面上で完結するオンライン比較予約のほうを選んでください。
なお公式サイトには「最大50%安くなる」という表記がありますが、これは最大値であって平均ではありません。自分の条件でいくらになるかは、実際に出た金額を見るまで分かりません。
引越し代を下げる4つの打ち手
1. 3月20日〜4月5日と土日祝を外す
最も効きます。公式料金表の上で11,000円(税込)の差になります。新生活の開始日が動かせなくても、荷物だけ先に送って数日ホテルに泊まるほうが安く済む場合があります。
2. ネットから申し込む
日本通運は1件につき1,100円(税込)の割引を公式に明記しています。電話で相談したあとにネットから申し込めば済む話です。
3. 運ぶ荷物を減らす
単身パックはコンテナに収まる量が前提です。日本通運の単身パックLにはお荷物の高さが175cm、または幅が104cmを超える物はお引き受けができませんと明記されています。
ベッドや大型の家具はこのサイズを超えることが多く、超えると別料金の通常プランになります。大型家具を持っていくかどうかで、プランそのものが変わるということです。
減らしきれないものは預けるという手もある
捨てられないが今の家には要らない、というものが残ったときの選択肢がトランクルームです。箱数が減れば単身パックの箱数も割増の対象も減ります。
ハローストレージの公式サイトには全国約2,000物件以上と記載があり、屋外型(コンテナ型で車の乗り入れが可能)、屋内型(空調とセキュリティ設備あり)、バイク専用の3種類が案内されています。
ただし料金は物件ごとに違うため、公式サイトに一律の金額は出ていません。エリアで検索して実際の物件の料金を見る形になります。
そして判断の軸はここです。トランクルームは預けている間ずっと月額がかかります。「預ける期間 × 月額」と「そのまま運ぶ費用」を比べて、運んだほうが安いなら運んでください。年単位で置き場所に困っているものがある場合にだけ、預けるほうが合理的になります。
4. 家具家電を運ばないという選択をする
ここが引越し代を一番大きく動かします。冷蔵庫・洗濯機・ベッドを運ばなければ、単身パックに収まる可能性が高くなります。
運ばない方法は3つあります。現地でレンタルする、家具家電付きの物件に住む、現地で買う。現地で買う場合は、数年後の処分費まで含めて考える必要があります。
家具家電を運ばない場合の3つの選択肢
| 選択肢 | 引越し代への影響 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 現地でレンタルする | 単身パックに収まりやすくなる | 住む期間が2年以内。転勤の可能性がある |
| 家具家電付きの物件に住む | 衣類だけの移動で済む | 期間が読めない。初期費用を抑えたい |
| 現地で買う | 荷物は減るが、購入費と将来の処分費がかかる | 長く住むと決まっている |
レンタルを選ぶ場合、住む期間で会社が変わります。条件別の比較は家具家電レンタルおすすめ8社比較
に、やめるときの条件は家電レンタルの途中解約と返却|5社比較
にまとめています。
家具家電付きの物件を選ぶ場合は、敷金礼金の扱いと実質の月額を確認してください。

荷物を減らすと、プランも料金も変わるんですね。
引越し費用を含めた初期費用の全体像
引越し代は初期費用の一部でしかありません。契約にかかるお金、引越しのお金、家具家電のお金の3つに分けて考えると、削れる場所がはっきりします。
たとえば仲介手数料には法律上の上限があり、宅地建物取引業法にもとづく国土交通省の告示で借賃の1ヶ月分+消費税までと定められています。引越し代を1万円下げる努力と並行して、こちらも確認する価値があります。
引越し代そのものより、契約時の敷金・礼金・仲介手数料のほうが金額は大きくなりがちです。この3つを公式に無料としている会社もあります。ビレッジハウスは敷金なし・礼金なし・仲介手数料無料、家賃2万円台からと公式に表記しています(契約内容や審査の結果、敷金を預かる場合がある、連帯保証人が必要となる場合があると公式に注記あり)。
引越し費用に関するよくある質問
引越しが一番安いのはいつですか
日本通運の公式料金表では3月20日〜4月5日の申込みに8,800円(税込)が加算され、土日祝日配達にも2,200円(税込)が加算されます。国土交通省も3月から4月への集中と3月末の土日がピークであることを公表しているため、この期間と土日祝を外した平日が最も安くなります。
繁忙期の加算は交渉で外せますか
外せません。日本通運の場合、繁忙期加算は公式の料金表に条件付きで明記されています。「集荷・配達の両方、またはどちらか一方が期間内の場合」に適用されるため、日程をずらす以外に回避する方法はありません。
ネット申込みで安くなりますか
日本通運はパソコン・モバイル・スマートフォンから単身パックを申し込むと1件につき1,100円(税込)の割引があると公式に記載しています。
単身パックに入らない荷物はありますか
あります。日本通運の単身パックLには「お荷物の高さが175cm、または幅が104cmを超える物はお引き受けができません」と明記されています。ベッドや大型の家具はこのサイズを超えることが多く、その場合は通常の引越しプランになります。
家具家電を持っていかないほうが安いですか
荷物が単身パックに収まるなら安くなります。ただし現地で買い直すと購入費と将来の処分費がかかるため、住む期間で判断してください。2年以内ならレンタルや家具家電付き物件のほうが総額で有利になりやすい構造です。
まとめ:交渉より先に、日程と荷物を動かす
引越し代で確実に効くのは、値引き交渉ではなく日程と荷物量です。どちらも公式の料金表に根拠があります。
- 3月20日〜4月5日を外す → 8,800円(税込)
- 土日祝を外す → 2,200円(税込)
- ネットから申し込む → 1,100円(税込)割引
- 合計で12,100円(税込)の差。同じ会社・同じ荷物でも変わる
- 高さ175cm・幅104cmを超える荷物があると単身パックは使えない
- 大型家具を運ばない選択をすると、プランごと安くなる可能性がある
新生活の開始日が動かせない場合でも、荷物の到着日だけをずらす方法があります。見積もりを取る前に、集荷日と配達日のどちらが繁忙期にかかるかを確認してください。
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